体力回復に

nostalji2006-11-05

孫たちが帰り、通常のペースに戻る。リンリンも急に元気になりました。少し疲れた時は、能天気な映画に限るので、録画していた『ろくでなし稼業』(1961年・日活/監督:斎藤武市)を観ました。宍戸錠の主演第1作目で、お世辞にも上手でない歌も聴かせてくれます。宍戸錠はアキラの敵役の時から、そこはかとない可笑しさを見せていましたが、驚いたのは二谷英明の軽妙さです。主演のジョーの受けに回って笑いを取り、主演のジョーを完全に食っていますね。藤村有弘が特別出演しているサンドイッチマンの楽屋落ちギャグや、ジョーが歌舞伎調で大見得を切ると「あ〜、臭い芝居!」とすかさずけなす間の良さは抜群でしたよ。ジョーと二谷が絶妙のコンビネーションを見せたコメディ・アクションの傑作で〜す。
イージーリスニングの巨匠ポール・モーリアが亡くなる。享年81歳。刺激を受けるような曲はありませんが、気分をリラックスさせてくれる心地よいメロディーと演奏は昼寝のBGMに最適です。今日もLPレコードをダビングしたCDRを昼寝の時に流しました。但し、画像はポール・モーリアのCDジャケット。
日曜洋画劇場特別企画の『信長の棺』を観る。内容云々よりも、私はこの手の歴史ミステリーが好きなので、結構楽しめました。原作を読んでいなかったので、余計に面白かったです。“本能寺の変”には謎が多くて、秀吉黒幕説も別に新しいことではありません。主人公の大田牛一が秀吉に命じられて『信長公記』を執筆するのですが、内容について秀吉から書き直しを強制させられるところは、歴史書の真実をついていて良かったですね。私はあのシーンから、巷間に伝わっている信長が光秀を苛めた話の中には、信長が秀吉を苛めた話のすり替えもあるんじゃないかと、ふと思いました。単に自分が天下を取るのが目的でなく、信長に対する秀吉の怨恨ですな。