アニーの拳銃

nostalji2007-03-09

『アニーよ銃をとれ』のDVDボックスの第2巻を観る。このDVDボックスには5巻・15話が収録されています。タグの催眠術が手柄となる第1話「賭博場と牧場」と、カエルのでてくる第6話「おてんばベニー」は薄ボンヤリと記憶にありましたね。
ところでアニーが拳銃を手入れするシーンがあるのですが、スイング・アウト・シリンダー(弾倉が横に開く)なんです。ギャング映画のリボルバーでお馴染みですが、時代的に合わない(1892年にコルト社が初めてスイング・アウト・シリンダーを導入と記録にある)ので西部劇では珍しいです。この拳銃(S&WのK22アーミーだと思うのだが)、史実的におかしいだけでなく、構造もおかしいんですよ。スイング・アウト方式では不要なエジェクター・ロッド・チューブ(ピースメーカーのようなシリンダー後部装填口から薬莢を排出する拳銃には必要)がついているんです。西部劇の拳銃に似せるためのダミーでしょうね。そういえば、ジーン・オートリーや、テレビ西部劇『バット・マスターソン』のジーン・バリーも似たような拳銃を使っていたなァ。
蛇足ですが、アニーの拳銃はダブルアクションなので、ファニングの格好をして引き金をひいていました。確認のために何度もそのシーンの再生を繰り返していたら、カミさんが、「そんなことして、何の役に立つの?」……何の役にも立ちませ〜ん。