深みのないドラマ

nostalji2007-07-17

録画していた宇治みさ子主演の『天下の鬼夜叉姫』(1957年・新東宝/監督:毛利正樹)を観る。チャンバラ映画の定番の一つである女剣戟ものです。男装姿で大の男をバッタバタと斬りまくる宇治みさ子は新東宝の“女剣戟王”として知る人ぞ知る存在でした。この作品でも、それなりのチャンバラを見せてくれますが内容的にはウ〜ン。登場人物は多くてもドラマが希薄なので、物語に厚みがないんですね。徳川の隠密(若杉嘉津子)に対する薩摩の刺客(天知茂)のキャラなんて面白いと思うのですが、描き方が不足しているので、何じゃこりゃ!といった存在になっていま〜す。画像は、天知茂と若杉嘉津子。
テレビ朝日で『素浪人・月影兵庫』を観る。近衛十四郎の人気時代劇を松方弘樹でリメイクというのが売りなんでしょうが、お父っつぁんの近衛十四郎月影兵庫を演った時は50歳、松方は64歳で少しトウが立っていましたね。ところで、兵庫の苦手は猫で、蜘蛛が嫌いなのは焼津の半次じゃなかったかなァ。