今川義元は凡将か

nostalji2007-10-09

録画していた『白頭巾現わる』を観た後、PS2で『信長の野望・天地創世』を再開。今度は今川義元でシナリオ1:家督相続(上級)にしました。今川義元は“桶狭間の合戦”で信長の奇襲を受けて討死にしたダメ武将の代表ですが、凡将だとは思えません。というのは、義元が家督を相続してから今川家の勢力が拡大しているんですね。軍師の太源雪斎の力も大きかったのでしょうが、常に正しい状況判断をしています。ところが、唯一判断ミスしたのが“桶狭間の合戦”ですね。いくら全体として大軍を擁していても、直接ぶつかりあった時の兵数が少なければ負けるという基本を忘れていました。兵を集中できないところに本陣を敷いたのは、それまで大きな失敗がなかった驕りと、信長を甘く見ていたことにあると思います。油断してノーガードになったところを、強力なラッキーパンチを喰らってKOされたボクサーのようなものですな。
画像は、今川義元の木像。NHK大河では、三国一朗根上淳・花柳喜章・成田三樹夫中村勘九郎(現:勘三郎)・柴田祅彦・米倉斉加年佐々木睦江守徹谷原章介が演じていますが、イメージ的には、『武田信玄』の時の中村勘九郎かなァ。
でもって、ゲームの方ですが、1551年新春から始まり、領地の3城に加えて徳川家康が従属しています。今川義元の武将レベルはそんなに悪くないのですが、家臣団が貧弱ですね。身分も太原雪斎の侍大将が最高なのだから嫌になります。太原雪斎が死ぬ(史実では1555年に死亡)前に、織田を滅ぼして織田の強力武将を家臣にしないとシンドイですね。領地が横並びで駿府館から織田信長那古屋城に攻込むことができないので、義元の居城を古田城に移して兵数をアップし、徳川と共闘で織田を滅ぼしたのが1555年梅雨でした。太原雪斎は生きているけど、柴田勝家や木下秀吉郎といった使える武将が入ってこな〜い。開始時点では65あった大名も33大名になりました。
『白頭巾現わる』(1949年・新東宝/監督:稲垣浩)は、特権階級に対して、町医者が“徳”でもって庶民に指示を得、権力者に打ち克つ物語。白頭巾の快剣士が悪人をやっつける話かと思ったのですが、コメディタッチの民衆劇でした。白頭巾というのは、主人公の町医者(大河内伝次郎)が被っている烏帽子のようなものね。確かに頭巾にまちがいないや。