原作は同じだけど

nostalji2008-02-15

録画していた市川雷蔵の『新鞍馬天狗・五條坂の決闘』(1965年・大映/監督:黒田義之)を観る。原作は“山嶽党奇談”です。昨夜のNHK木曜時代劇『鞍馬天狗』と同じ原作なのですが、脚色によって大幅に違った内容になっていますね。同じなのは、山嶽党が火薬と銃で武装した暗殺集団ということと、黒幕が謎だったことぐらいですかね。どちらも原作とは(未読で友人から聞いた限りでは)程遠い内容のようです。でもって、『新鞍馬天狗・五條坂の決闘』ですが、黒幕の正体に面白さはあっても、山嶽党が髑髏面をつけたりしていて、お子様向けですね。原作も少年向け小説なので、その点は原作に近いかもね。ストーリー的には萬斎天狗の方が私好みですが、雷蔵天狗の方が萬斎天狗よりカッコ良かったですよ。萬斎天狗は覆面が不恰好なんだよなァ。