フランスからの独立を目指すアルジェリア民族解放戦線が、エジプトのカイロでアルジェリア共和国臨時政府樹立宣言しました。１９５０年から６０年の独立に至るまでの闘争を描いた映画『アルジェの戦い』（１９６６年／監督：ジロ・ポンテコルヴォ）はドキュメンタリータッチの凄い作品でしたね。
学生時代、京都労音が主催した映画祭で、『戦艦ポチョムキン』と一緒に観ました。実話を、無名の俳優を使ってドキュメンタリータッチで描いたことが、当時としては斬新でした。ニュース映画を一切使わず、それでいてノンフィクションと勘違いするリアルさで自分自身が独立運動の現場にいる感じにさせます。学生活動家の連中に評判がよく、フランス軍のために独立運動が壊滅したかにみえても、民衆が蜂起して結局独立を勝ち取った事実は、学生運動に勇気を与えましたよ。
