劇場映画なみ

nostalji2008-10-13

録画保存していたテレビ西部劇『バージニアン』を観る。かつてガース判事によって刑務所に入れられた無法者(リー・マービン)が判事を誘拐し、身代金の10万ドルを手に入れ、判事を人質にして追手の追及を避けます。判事を無事に救出するために、バージニアン、トランパス、スティーブの三人がこっそり後を追いますが、マービンに怨みを持っている無法者の一団も彼らを追っていて、緊張したシーンの連続で、最後まで楽しめました。
脚本・監督がサミュエル・フラーなので、牛をスタンピードさせ、バージニアンたちがそれに気をとられている隙に独りになった判事を誘拐する手際とか、相手に反撃の暇を与えないようにバージニアン、トランパス、スティーブの三人が敵の三人に各々狙いを定めて同時に射撃し、判事を無事救出するシーンとか、物語の面白さだけでなく際立った演出の冴えを感じましたね。
それにしても、リー・マービンが圧倒的な存在感を持っていますね。子分を増やすため他の無法者のボスを射ったり、文句をいう子分を有無を言わせず射ち殺したり、銃撃戦で子分が死んだら分け前が増えたと喜んだり、凶悪ぶりを見せつけています。山高帽にロングコートという他の連中とは全く異なる個性的なスタイルは彼自身のアイデアじゃないかなァ。
画像は、リー・J・コップ(ガース判事)とジェームス・ドルリー(バージニアン)