伝六役者は……

nostalji2008-11-09

録画していたアラカンの『右門捕物帖・からくり街道』と『右門捕物帖まぼろし変化』を観る。
右門捕物帖・からくり街道』(1953年・新東宝/監督:並木鏡太郎)は、大名家の内紛を松平伊豆守の密名を受けた右門(嵐寛寿郎)が解決する物語。殿様が柳家金語楼で、コメディにしようとしているのか、真面目な捕物帳にしようとしているのか、中途半端なものになっています。伝六(渡辺篤)が右門の名を騙るギャグは『伊豆の旅日記』でも使っていましたね。たいして面白いギャグでもないのにね。悪家老(江川宇礼雄)の腹心を演じた近衛十四郎を相手にしたアラカンの立廻りだけが見ものかなァ。
右門捕物帖まぼろし変化』(1954年・東宝/監督:丸根賛太郎)は贋小判事件に関連した殺人事件を解決する物語。すぐに真犯人がわかり、謎解きの面白さはありませんが、ラストの大立廻りまで、チャンバラシーンが多いので退屈しません。アラカンと杉山昌三九の対決は動きが良く、なかなかのものでしたよ。この作品では三井弘次がお喋り伝六を演じているのですが、ヒネた感じで今イチでしたね。三井弘次は巧い役者なんですが、似合わないキャラというものがあります。伝六は陽気じゃないといけませ〜ん。画像は、あば敬(坂本武)と伝六(三井弘次)
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