重役スターは偉いのだ

nostalji2008-11-10

録画していた『髑髏銭』(1956年・東映/監督:松田定次)を観る。原作とは少し違っていまして、駿河大納言・忠長が隠した財宝の在処を示すという7枚の髑髏銭を巡って、忠長の末裔・神奈三四郎市川右太衛門)、殺人鬼・銭酸漿(月形龍之介)、悪徳商人・銅座滝衛門(進藤英太郎)、将軍側用人・柳沢保明(柳永二郎)が争奪戦を繰り広げます。原作では財宝の在処は結局わからず、主人公は新天地を求めて船出するのですが、この映画では財宝は隠し銀山で、主人公が世の中のために役立てることを将軍綱吉(三島雅夫)に宣言してエンド。それにしても、主人公に説教されて将軍が過去の誤りを謝罪するというのは、主演が市川右太衛門だからでしょうね。東映時代劇においては、どんな映画でも一番偉いのは右太衛門なので〜す。
画像は、月形龍之介市川右太衛門。髑髏銭を手にした者を次々に殺していく銭酸漿の月形龍之介が圧倒的な存在感を持っていました。右太衛門との鎖鎌での対決は見応えがありますよ。殺気を感じさせる立廻りをさせたら月形龍之介は抜群です。