ガキ向けの小説だけど

nostalji2009-01-18

読みかけだった水無神知宏:著の『此よりは荒野』(ガガガ文庫:2008年11月23日)を読了。ティーンエイジャー向けのライトノベルで、19世紀末のアメリカ西部を舞台に、母と妹を不死者秘儀団に殺された少年が、“屍人殺しのステラ”と呼ばれる賞金稼ぎの少女と魔物退治をする物語です。映画でいえば、タランティーノの『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の世界ですね。武器はドラグーンやシャープスといった拳銃やライフルですが、戦う相手は狼男に吸血鬼で、ゴブリンやトロールといったファンタジーでお馴染みの生物が鉱山で働いていたりして、西部劇というよりファンタジー・アクションです。狼男には有効な銀の弾丸が吸血鬼には通用せず、それより強力な“妖精銀の弾”が必要なんだよォ。吸血鬼の女王がドラゴンと共に逃げ去ったので続編が書かれるのでしょう。