大作西部劇

nostalji2009-02-15

録画していた『大いなる西部』(1958年/監督:ウィリアム・ワイラー)を観る。映画評論家の誰もが名作と評している大作西部劇です。ロングショットで映し出される映像は、真に原題の“The Big Country”そのもので、映画でないと味わえないダイナミズムに満ち溢れています。ロングによるグレゴリー・ペックチャールトン・ヘストンの暁の殴り合いは、西部劇における殴り合いの中でも五本の指に入りますね。力の正義で築かれた西部が、平和思想によって崩され、新しい西部に移っていくというアメリカの良識が、意志の強さと自信に満ちたグレゴリー・ペックのキャラによって表現されていますが、現実のアメリカは“力が全てだ”とばかりに、無用の流血をする二人の老牧場主(チャールズ・ビッグフォードとパール・アイブズ)に支配されていると思いますよ。オバマグレゴリー・ペックになれるかな。画像は、『大いなる西部』のグレゴリー・ペック