ハエや蚊が多かった

nostalji2009-03-28

西岸良平:著の『三丁目の夕日』(小学館:2006年8月25日第3刷発行)を読了。テーマは“夏の思い出”で、それに関連した10話が収録されています。夏といえば、第3話「ムシムシ」にあるように、ハエと蚊がやたらと多かったですね。現在とちがって昭和30年代は、トイレは水洗でなくボットン便所。ハエの繁殖にはもってこいの環境でした。ハエが大手を振って飛び回っていましたね。魚屋さんや乾物屋さんの店にはハエ取り紙が吊るされ、家では蝿帳がハエから食べ物を守っていました。ハエ叩きで、ハエを殺すのは、子供達にとって実用を兼ねたゲームでしたよ。
防火用水やアチコチにある水溜りではボウフラがわき、夜ともなれば蚊の編隊が襲ってきました。フマキラーの噴射(スプレー式でなくシューシュー押すやつね)で一次攻撃を撃退。蚊取り線香で防御幕をはっても、たいてい2〜3箇所刺されましたね。網戸なんてなかったので、蚊帳を吊って、その中で家族揃って寝たものです。下水やエアコンの普及で、ハエも蚊もいない快適環境になりましたが、ハエや蚊を餌にしていた生物(カエル・ヤモリ・トンボなど)もいなくなりました。
ワールドカップ・アジア地区最終予選は、日本が1−0でバーレンに勝ち、大会出場が手に届くところまできた。それにしても、形は作っても決定力が不足だねェ。