日活ロマン・ポルノ

nostalji2009-08-20

録画していた『ロマン・ポルノ伝説1971−1988』を観る。関係者からの証言を基に、日活ロマン・ポルノの黄金時代を振り返るドキュメンタリーです。経営不振に陥った日活が、会社再建のために選択したのがポルノでした。当時エロダクションと呼ばれる独立プロが製作していたのはピンク映画をロマン・ポルノと名づけてピンク映画より金をかけて作ったんですな。ピンク映画はセックスシーンだけがカラーとなるパートカラーだったのに対し、ロマン・ポルノはオールカラーで、製作費はピンクが1本あたり300万円だったのに対し750万円でした。ピンク映画の客層がロマン・ポルノに流れ、日活は息をふきかえし、17年で1000本以上の作品を送り出したのです。これだけ作れば、優れた作品もあるし、有能な監督も育ってきます。何でもそうですが、レベルアップには質より量ですよ。
私は出張時の暇つぶし(ホテルに、まだアダルト・ビデオがなかった時代ね)に観た程度なので、題名なんぞ憶えちゃいませんが、田中真理・片桐夕子・宮下順子は知っています。白川和子と谷ナオミはロマン・ポルノでは観ていませんが、ピンク映画時代に観ています。でもって、特集の中から、録画しておいた『軽井沢夫人』(1982年/監督:小沼勝)を観ました。高田美和主演だったものでね。テレビ放送用に修正した温い作品です。おまけにテレビサイズにダビングしていて両端が切れている、お粗末な映像でした。メディアへの怒りの大放屁、チャブ台返し!