3Dブーム

nostalji2010-03-20

朝刊別刷り『be』に“3D時代”の実現性について掲載されていましたが、疑問点がひとつ。第2次立体映画ブームが1980年代となっていたのですが、ブームがおこったのは70年代後半からです。『悪魔のはらわた』や『先天性露出狂』といったキワモノ映画が3Dで製作されていましたからね。でもって画像は、1977年製作の『空飛ぶ十字剣』(監督:チャン・メイ・チェン)のパンフ。ウルトラ・キュービック方式による超立体映像が謳い文句でした。1950年代の第1次立体映画ブームの時は、カメラ・映写機とも2台を使ったもので、技術的に問題があって普及しませんでした。第2次のブームではカメラ・映写機が1台となって期待されたのですが、結局見世物映画ばかりで定着しませんでしたね。
録画していた『リプリー/暴かれた贋作』(2005年/監督:ロジャー・スポティスウッド)を観る。リプリーバリー・ペッパー)は事故で死んだ画家を利用して贋作詐欺を行なうのですが、購入した画商(ウィレム・デフォー)に贋作を暴かれ、突発的に殺人。運の良さと手助けもあって、富豪の娘(ジャシンダ・バレット)と結婚してエンドとなる、何じゃこりゃ、というサスペンス映画でした。原作はパトリシア・ハイスミスの“リプリー”シリーズで、その第2作目にあたります。“リプリー”シリーズは5作あり、第1作が超有名な『太陽がいっぱい』ね。『太陽がいっぱい』(1960年/監督:ルネ・クレマン)のラストの素晴らしさが、つくづく思いおこされま〜す。