想い出の衝撃作品

nostalji2010-06-24

録画していた『ある戦慄』(1967年/監督:ラリー・ピアース)を観る。2本立ての添物として予備知識もなく期待もしていない作品が、メイン作品よりも面白かったことは結構あるのですが、特に衝撃的だったのが『激突!』(1971年/監督:スティーブン・スピルバーグ)と、この作品ですね。『激突!』はスピルバーグ作品とあって何度もテレビ放映されていますが、『ある戦慄』はビッグネームと縁がないためか、今回をWOWOW放送でやっと再見できました。
内容は、二人組(トニー・ムサンテとマーチン・シーン)の不良が、深夜の地下鉄に乗り合わせた人たちを脅し、からかい、痛めつけるだけの話なんですが、“現代社会の恐怖”を圧倒的な迫力を持って描き出しています。当時、無名の出演者ばかりで、いかにも身近にいそうな人たちが、身近に起こりそうな事件に巻き込まれるというリアリティに背筋が寒くなりましたね。40年以上も前の作品ですが、乗客の一人一人が現在でも通用するキャラで、観なおしても全然古びていませ〜ん。画像は、圧倒的存在感を見せつけたトニー・ムサンテ。