魔法の声

nostalji2010-09-09

録画していた『インクハート』(2008年/監督:イアン・ソフトリー)を観る。劇場未公開の冒険ファンタジー映画です。主人公(ブレンダン・フレーザー)は朗読した本の世界の物を現実の世界に呼び出すことができる特殊能力を持っていて、その力を知らないで娘(エリザ・ベネット)に“インクハート”を読んでやったら“インクハート”の世界の悪党が現世にやってきて、逆に妻(シエンナ・ギロリー)が“インクハート”の世界に行ってしまいます。同じ能力を持っている男によって妻は現世に戻っているのですが、能力が未熟なため妻の声は出ません。彼が呼び出した物は、全て中途半端なのが笑えます。現世を支配しようとする悪党は、本の世界の魔物を主人公の能力で呼び寄せようとするんですな。主人公だけでなく、娘にも同じ能力があることがわかり……
悪党の攻撃に対して、“アリババと40人の盗賊”を読んで財宝を出したり、“オズの魔法使い”を読んで竜巻を起こしたりできるんですが、手元に本がないと能力が発揮できないというのが味素になっていてハラハラシーンが展開します。演出的に特筆するようなところはなく、平凡な出来ですが、残虐シーンも血みどろシーンもなく、家族で楽しめる作品で〜す。出演者では、主人公の叔母役のヘレン・ミレンが圧倒的存在感あり。