色彩大画面でも

nostalji2010-11-18

ビデオで『ラスト・オブ・モヒカン』(1992年/監督:マイケル・マン)を観る。原作はジェームズ・フェニモア・クーパーの『モヒカン族の最後』で、これまでにも何度か映画化されています。この作品では主人公のホーク・アイはモヒカン族に育てられたことになっていますね。敵役のマグワも極悪非道のインディアンでなく、妻子を英国軍に殺された復讐者の位置づけです。ホーク・アイとコーラの恋物語というのも新しい解釈で、物語のメインになっています。インディアン襲撃などの戦闘シーンはそれなりに迫力はありますが、全体としての出来は今イチです。最後のモヒカン族の悲哀が伝ってきません。1920年のサイレント作品『モヒカン族の最後』の方が、映画的面白さにおいても、詩情においても格段に優れていま〜す。画像は、ホーク役のダニエル・デイ・ルイスとコーラ役のマデリーン・ストー。