ミルクを飲むウェイン

nostalji2010-12-14

ビデオで『西部の顔役』(1942年/監督:ウィリアム・マクガン)を観る。町の顔役アルバート・デッカーと正義の男ジョン・ウェインが対決する西部劇です。これに酒場の歌姫ビニー・バーンズが絡んでくるんですな。デッカーはビニーに惚れ、ビニーはウェインに好意を持っています。ウェインは令嬢ヘレン・パーリッシュと結婚したいと思っていたのですが、伝染病が発生した時に、ウェインは身勝手なヘレンに振られ、伝染病患者を介護するビニーに女の優しさを知ります。ビニーは典型的なグッドバッドガールですね。
ウェインはボストン出身の薬剤師という役で、健康に留意しているので、酒場で飲むのはミルクなんですよ。薬の効用に、コインを指で二つ折りにするデモンストレーションを見せるのですが、“空手バカ一代”の大山倍達はこの映画を観たのかな。変に凄まなくても強〜いウェインなのです。
映画の方は、悪役のデッカーがウェインと決闘することなく、女にのぼせている兄に愛想をつかした弟のディック・パーセルに殺されるという拍子抜けのクライマックスに、ご都合主義的展開で、何じゃ、こりゃ!