続いて

西部劇パーフェクトコレクションに収録されているB西部劇『稲妻の銃弾』と『アリゾナのカウボーイ』を観る。

『稲妻の銃弾』(1950年/監督:レスリー・セランダー)は、金鉱を奪おうとする悪党との戦い。

ツーソンのロデオ大会に出ていたデイブ(ティム・ホルト)と相棒のチート(リチャード・マーティン)は、友人のタグ(ウィリアム・フィップス)に結婚の介添えを頼まれてコロラドのオログランデに向かいます。タグの金鉱はジプシー(ヴェーダ・アン・ボルグ)という女に狙われており、ジプシーが雇った無法者ランキン(ダグラス・フォーリー)がタグの婚約者ジェーン(エレイン・ライリー)を誘拐。ランキンはジプシーを裏切り、タグの金鉱を奪おうとしますが……

主演のティム・ホルトは、ジョン・フォードの『駅馬車』や『荒野の決闘』に傍役で出演していますが、チートを相棒にした数多くのB西部劇に主演しているB西部劇スターといえます。1941年~43年までウエスタン・マネーメイカーのトップ10に名を連ねていたんですよ。

 

アリゾナのカウボーイ』(1939年/監督:D・ロス・レダーマン)は、屠殺場を独占して牛肉価格を支配しようとする悪党との戦い。

牛肉市場を独占しようとしているコンチネンタル社は弁護士ロジャー(ロバート・フィスケ)に屠殺場買収を命じます。屠殺場の所有者ヘレン(マージョリー・レイノルズ)は買収に応じようとしますが、アリゾナの大牧場主バーニー(ジョージ・オブライエン)は、それを阻止。ロジャーは無法者を雇って、バーニーの牛を奪おうとしますが……

ジョージ・オブライエンはRKOのB西部劇スター。相棒役で若き日のチル・ウィルスが出演。この頃は歌手活動をしており、劇中でもギターを弾きながら歌を聴かせてくれます。ちなみに、オブライエンとウィルスのコンビ作品は5本ありま~す。