娯楽映画を語らせたら

nostalji2011-07-25

双葉十三郎:著の『双葉十三郎WORKS2 娯楽映画の全て(上)』(近代映画社:2011年5月10日第1刷発行)を読了。著者が映画雑誌『スクリーン』(1972年1月号〜73年4月号)に連載していたコラムを収録したもので、最初(第1章)に西部劇をとりあげているところは双葉さんらしいです。70年代といえば西部劇が衰退しつつある時代ですからね。第2章:サスペンス、第3章:怪奇・恐怖と続き、私の好きなジャンルばかりです。ジャンルごとに基本的なことを、作品を例にだして魅力的に語っていま〜す。
『隠密剣士(第四部:忍法闇法師)』の1話「死霧(いざない)の忍者」と2話「おぼろの忍者」を観る。第四部は全然記憶がなくて、頭領が誰だったかさえ憶えていません。第1話は、闇法師と名乗る忍者が江戸の豪商を襲うんですな。松平定信の命を受けた遁兵衛が秋草新太郎を訪ねてきた周作少年と新太郎を迎えに箱根に行きます。新太郎は忍び込んでいた尾張から江戸に戻る途中の隠密を助けますが、「闇法師は13人」という言葉を残して隠密は死にます。毒ガスを使う忍者(加藤精三)が新太郎を襲います。闇法師に味方する忍者として、前作(忍法伊賀十忍)で死んだと思われた水口幻斎(天津敏)が登場。
第2話は、各藩に忍び込んでいる隠密が闇法師に殺されるんですな。背後に尾張藩の存在が浮かび上がってきます。斬ったと思ったら姿が消えている忍者(赤尾関三蔵)が新太郎を襲います。