50年前の今日

nostalji2011-09-03

三船敏郎黒澤明の『用心棒』で、ベネチア国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。『用心棒』は、それまでの東映時代劇に代表される踊るようなチャンバラから、リアルなチャンバラで日本の時代劇を一変させました。『七人の侍』でもそうでしたが、黒澤の時代劇は西部劇なんですよ。チャンチャンバラバラでなく、スピード感あふれるガンファイトの世界ね。この作品で見せた三船の殺陣は、スピード重視の居合斬りで、早撃ちガンマンと同じです。娯楽映画としての抜群の面白さは文句ないのですが、伝統的な時代劇の様式美がこの作品以後薄れていったマイナスもありま〜す。
画像は、『用心棒』のサントラCDジャケット。映画で使われた50曲の他に、使われなかった別テイク10曲が収録された完全盤です。佐藤勝の音楽を聴いているだけで、映画のシーンが思い出されますねェ。