忍者ブームの先駆け

nostalji2011-09-06

50年前の出来事をチェック。『隠密剣士』で1963年に忍者ブームが最盛期となったのですが、その先駆けになったのが、50年前の1961年から連載開始された横山光輝の『伊賀の影丸』と、白土三平の『サスケ』ですね。
伊賀の影丸』は、週刊「少年サンデー」で4月から始まり、必殺技を持つ忍者同士の戦いが魅力でした。グループ対グループの戦いというのは、山田風太郎の忍法小説で既に知られていましたが、これまでの少年マンガには無かった世界で、少年たちを夢中にしました。画像は、伊賀の影丸と天野邪鬼。宿敵が主人公と同じくらい人気を集め、以後のシリーズにも登場して最終的には友情関係になるというのは、少年ヒーロー物では邪鬼が最初じゃなかったですかね。
『サスケ』は、月刊「少年」で7月から始まり、それまで貸本マンガ専門だった白土三平が一般誌に連載した最初のものでした。青年向け貸本世界では、『忍者武芸帖』などで非情な忍者の世界を描いて周知されていた白土三平が、少年用に忍法の解説を交えて少年忍者の活躍を描きました。自分と等身大の主人公に熱中し、様々な忍法(理屈はわかるが実現不可能)を覚えましたよ。