昨日に続き

横山光輝の『伊賀の影丸』を再読。「半蔵暗殺帳の巻」→「地獄谷金山の巻」→「邪鬼秘帳の巻」→「土蜘蛛五人衆の巻」→「影丸旅日記の巻」です。

「半蔵暗殺帳の巻」は、幕府の命令で大名取り潰しを記した巻物“半蔵暗殺帳”の半分が寒月斎率いる10人の飛騨忍者に奪われます。服部半蔵は全国に散っていた影丸たち10人の伊賀の精鋭を呼び戻し、巻物争奪戦開始。影丸を含む4人が生き残るのはこれまでの最多。

「地獄谷金山の巻」は、隠し金山の調査にきた影丸たち5人と、隠し金山を使って豊臣家再興の軍資金を蓄えようとしていた円月斎率いる飛騨忍群との戦い。くノ一が初めて敵方として登場。飛騨忍群最後の生き残りになりますが、円月斎からは戦うことを許されず、円月斎の最期を看取ります。公儀隠密で生き残ったのは影丸だけ。

「邪鬼秘帳の巻」は、秋月藩に潜入している隠密から連絡が途絶え、影丸と弥兵衛が秋月藩に派遣されます。秋月藩では家老が凄腕の浪人を使って敵対勢力を辻斬りに見せかけて暗殺し、藩の乗っ取りを計画。しかし、浪人たちが強請ってきたので家老は弦斎坊率いる忍者・土蜘蛛党を雇って浪人たちの暗殺を依頼。影丸・浪人・土蜘蛛党の三つ巴の戦いが開始。阿魔野邪鬼が浪人一味の中にいて、影丸を助ける存在。弥兵衛は弦斎坊が呼び寄せた勘助に殺されます。特殊な忍法は極めて少ない物語になっています。

「土蜘蛛五人衆の巻」は、勘助たち土蜘蛛党の生き残り5人が影丸への復讐のため江戸に出現。「闇一族の巻」で生き残った村雨兄弟の二人を含む6人の精鋭が影丸を護って戦います。これといった忍法もなく、アイデアが出尽くした感じ。

影丸旅日記の巻」は、葉山藩に潜入していた公儀隠密から連絡が途絶え、影丸が葉山藩に向かいます。葉山藩では財政再建のために阿片の密売をしており、影丸は葉山藩に仕える忍者と対決。

私がリアルタイムで『少年サンデー』の連載を読んでいたのは、「七つの影法師の巻」までで、それ以降のものは文庫本になって読んだもの。後になるほど焼き直しのような忍法ばかりで、面白味がなくなっていま~す。

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