へんな日本人

nostalji2011-10-18

録画していた『新・怒りの鉄拳』(1976年/監督:ローウェイ)を観る。ブルース・リーの陳真が壮烈な死をとげた『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編で、精武館道場のひとり娘リーエル(ノラ・ミャオ)が祖父のいる台湾にやってくるんですな。陳真の形見のヌンチャクをコソ泥のアーロン(ジャッキー・チェン)が盗んだことから二人は知り合いになります。台湾は日本の統治下にあり、日本の武術家・岡村が率いる大和門が台湾の全ての道場支配を狙っているのね。大和門のやり方に怒りを覚えたアーロンは精武館道場に入門し、特訓につぐ特訓でメキメキ上達していきます。台湾の武術家を集めた会合で、岡村は武力にものを言わせて統一を図ろうとしますが、アーロンが岡村と対決します。
アクションはテンポがおそく、旧式でガッカリです。『怒りの鉄拳』の続編なので、登場する日本人は皆悪い奴ね。それも、へんな格好で、へんな日本語を使う珍妙な奴ばかり。特に、岡村の娘・千代子は爆笑ものでした。この作品はジャッキーの初主演映画で、ブルース・リーの後釜にする狙いがあったようですが、ブルース・リーほど凄みがないのでラストのアクションが惹き立ちません。むしろ、コソ泥時代のコミカルなアクションにジャッキーの本領が出ています。これでは、日本公開されないや。