格闘アクションといっても

nostalji2019-01-25

録画していた『バース・オブ・ザ・ドラゴン』(2016年/監督:ジョージ・ノルフィ)を観る。若き日のブルース・リーの知られざる対決を描く格闘アクションです。
1960年代前半のサンフランシスコ、カンフーを広めようと苦労しているブルース・リー(フィリップ・ン)の前に、少林寺拳法の達人ウォン・ジャックマン(シア・ユイ)が中国からやって来ます。ウォンは寸止め試合で相手を傷つけたことから魂の修行にやってきたのね。武術家としてトップを目指すリーはウォンに挑戦しますが、ウォンは争いを望んでおらず拒絶。リーの弟子スティーブ・マッキー(ビリー・マグヌッセン)は、そんなウォンに興味がひかれ弟子入りします。ウエイトレスとして働く契約移民のシューラン(ジンジン・クー)と出会ったスティーブは、冷酷な雇い主で凶悪犯罪組織のボスであるブロッサム(ジン・シン)から彼女を救い出そうとしますが、シューランを人質にしたブロッサムは、リーとウォンの試合をスティーブに要請。リーとウォンは対決することになりますが……
カンフーは身を守るためのもので、強さより魂を鍛えるものとするウォンに対して、カンフーを広めるには精神論より強さを主張するリーの対比が面白いです。結局、リーはウォンと出会ったことで自身を成長させ、ウォンはカンフーの繁栄をリーに感じ、互いの良さを認め合って悪党退治をするんですけどね。狂言回しの役目であるスティーブ・マッキーの存在(スティーブ・マックウィーンをイメージしていますな)が半分以上占めていて、もっとブルース・リー(フィリップ・ンは意外とハマっていた)のアクションを観たかったで〜す。