凡作だけど

nostalji2011-10-29

購入したまま仕舞い込んでいた西部劇(マカロニ)DVD『殺して祈れ』(1967年/監督:カルロ・リッツァーニ)を観る。名匠パゾリーニ監督がメキシコの革命家役で特別出演している以外は観るべきところのないマカロニです。土地争いをしていたアメリカ人とメキシコ人の間で協定が結ばれますが、それはアメリカ側のファーガソン(マーク・ダモン)の罠で、メキシコ人は皆殺しにされます。ただ一人生き残った少年(ルー・カステル)が牧師一家に育てられ、家出した牧師の姪を捜しに旅立ち、遭遇した駅馬車強盗を射殺したことから、“聖人”と呼ばれる名うてのガンマンになるんですな。見つけた牧師の姪はファーガソンの酒場で働いていて、逃げ出したくても足抜けできない状態にあります。ファーガソンが父の仇とわかり、ファーガソンへの復讐が始まります。
主人公のキャラ設定が曖昧です。最初は、殺しておいて祈るという、とぼけた味わいを出そうとしたのでしょうが、ルー・カステルの演技は単に無表情なだけね。復讐を開始しても演技に変化は見られません。ルー・カステルでなく、表情豊かなトーマス・ミリアンだったら、もっとマシな作品になったかもしれませんけどね。
時代設定や場所もよくわからず(マカロニではよくあることですが)、使われている拳銃もスイングアウト式のダブルアクション・リボルバーというのも、西部劇としては嫌ですね。差別演説をする白塗り悪役のマーク・ダモンの力演だけが光ま〜す。
PS3で『RDRアンデッド・ナイトメア』をプレイ。ディケンズに頼まれていた部品を探し出し、渡したらラッパ銃が完成しました。ゾンビの身体の部分を弾丸にするディケンズ考案の銃で威力はあるのですが、単発で弾丸込めに時間がかかるのが欠点ね。次はメキシコに渡る準備となるので、出会いミッションでやり残したものをクリアしておこう。