香港の柔道映画

nostalji2012-01-03

録画したままになっていた『柔道龍虎房』(2004年/ジョニー・トー)を観る。黒澤明の『姿三四郎』に影響を受けたとのことですが、どこがやねん。柔道青年のトニー(アーロン・クォック)が、かつて全国大会優勝したことのあるシト・ポウ(ルイス・クー)と試合しようと訪ねたら、シト・ポウは飲んだくれになっているんですな。彼らにスター歌手になることを夢みているシウモン(チェリー・イン)が絡んで、話は進んでいきます。シト・ポウの師匠が最強と云われる柔道家と試合して死に、シト・ポウの心に柔道家としての魂が復活します。最強柔道家に挑戦するためトニー相手に猛稽古を開始しますが、シト・ポウは不治の眼病で盲目になります。飲んだくれになったのは、その病に悲観していたんですな。盲目になったシト・ポウは“暗闇五段”となって最強柔道家と試合し……
♪〜やれば、できるさ〜と、師匠の息子が下手な日本語で歌う「姿三四郎」(竹脇無我が主演したテレビ版『姿三四郎』の主題歌ね)が流れ、座椅子からズリ落ちそうになりましたよ。エンドクレジットでは姿憲子でなく香港女性歌手の中国語バージョンの「姿三四郎」が流れるという変な映画で〜す。
昨日の『忠臣蔵〜その義その愛』は今イチでしたね。内野聖陽舘ひろしも、やけに力んでおり、演技が空回りしている感じでした。“武士の一分”や“義”なんてものは、セリフで語らせるのでなく、演技と演出で表現しないと感動できないや。