韓国の歴史認識

nostalji2012-01-14

録画していた韓国時代劇『百済の王クンチョゴワン』の最終回を観る。百済の領土を最大にした第13代・近肖古王クンチョゴワンの物語で、高句麗王・故国原王とのライバル感むきだしの領土争いに加え、敵対派閥の姫との愛を描いています。史実を拡大解釈した、殆どがフィクションという内容は韓国時代劇のいつもの通りね。ヤマタイの姫(名前がチングとは珍なり)を好きになった王子が百済の進んだ文化を伝えるために倭国に行くというのは笑ってしまいましたよ。当時の日本は大和王権が成立しており、半島南部の伽耶にも日本の出先機関があったようです。私が中学時代に習った歴史では、伽耶は日本の領地・任那(日本書記の記述)になっていましたが、話半分にしても伽耶に対して大きな影響力を持っていたことは間違いないでしょう。百済は日本の半島進出を食い止めるのと、力をつけてきた新羅に対抗するために同盟したんですよ。最終回に出てきた七支刀は、百済王からの下され物でなく貢ぎ物です。王子が日本に行くのは、人質だったんだよォ。
2007年に放送された『海神(ヘシン)』から韓国時代劇にハマリ、多い時には週に6作品も観ていた時がありました。今は、『トンイ』だけね。史実からみると、おかしなところだらけの歴史ドラマばかりでしたが、ラブストーリーを絡めた物語作りに引き込まれました。それに、韓国の歴史認識もね。強国から常に圧迫を受けてきた韓国にとって、時代劇の中だけは負の歴史から目をそむけて誇りを持ちたいのでしょうねェ。