願望の歴史観

nostalji2014-02-18

『大王の夢』が昨日で終了し、私が観ている韓国時代劇は『馬医』だけになった。でもって、『大王の夢』ですが、半島統一の礎となった新羅のキム・チュンチュ(チェ・スジョン)とキム・ユシン(キム・ユソク)を主人公にした歴史ドラマね。高句麗百済新羅が争っていた三国時代、チュンチュとユシンは半島統一の夢を掲げるんですな。三韓の民のために戦争のない世界を築くという夢ね。三韓の地を唐の属州にされないために、高句麗百済と同盟を結んで唐に対抗するというのがチュンチュの最初の考えで、それが誤解や内部抗争から実現できず、唐と同盟して百済高句麗を滅ぼし、その領土を確保した後に唐の侵攻を抑えるというストーリーになっています。民のためと言いながら、具体的な治世(治水工事をして収穫量を増大、市場を振興して物流を増大等)が出てこず、口先だけなのは韓国時代劇共通です。ドラマの中心は権力争いばかりね。
百済の王クンチョゴワン』や『広開土大王』にも変な日本が出てきましたが、この作品も同じね。キム・チュンチュが大化の改新に立ち会うんですよ。チュンチュが日本に使臣として来たのは大化3年(647年)で、そのことは日本書紀にも記されていますが、大化の改新の後のこと。日本人の服装も酷かったなァ。
中国や日本から尊敬される国というのが物語の主眼なのでしょうが、登場人物によって、短気・感傷性・非合理性・過激な自己主張・手前勝手など韓国の国民性を知ることができま〜す。