オーソドックスな西部劇

nostalji2012-01-19

ビデオに録画保存していた西部劇『ダラス』(1950年/監督:スチュアート・ヘイスラー)を観る。ならず者の兄弟に家族を殺され、家を焼かれた男が復讐する物語です。主人公(ゲーリー・クーパー)は南軍のゲリラ隊長だったことからお尋ね者になっており、ワイルド・ビル・ヒコックとの決闘で殺されたことにする冒頭シーンが一興で、口許が弛みます。ダラスの治安を守るためにやってきた役人(リーフ・エリクソン)はビル・ヒコックをダラスの保安官にしようと思っていたのですが、ヒコックは役者になるためにエリクソンの申し出を断り、代わりにクーパーがエリクソンの名を借りて保安官になるんですな。エリクソンの婚約者(ルース・ローマン)の土地を狙っているのが、クーパーの仇であるマーロウ兄弟(レイモンド・マッセイとスティーブ・コクラン)で、クーパーは彼らの悪事を暴くために活動します。悪知恵の働く兄と粗暴な弟という悪兄弟は、西部劇ではよくあるパターンで、クーパーは襲ってきたコクランを倒しますが、マッセイには罠をかけられ、お尋ね者として捕えられます。脱獄したクーパーは、ルース・ローマンを人質にして金を奪おうとするマッセイと対決ね。暗闇で音がしないように拍車を外したり、発射した回数を数えて敵の弾丸がなくなるのを待ったりと、これまた西部劇ではお馴染みのシーンです。マッセイを殺さずに法に委ねるのも、当時の西部劇では常識。知事からの特赦の手紙でクーパーは晴れて無罪となり、色々な出来事の中で愛しあうようになったルース・ローマンとは、エリクソンが潔く身を引いて結ばれ、何もかもメデタシ、メデタシのエンドで〜す。画像は、クーパー、コクラン、ローマン。