週に一度は西部劇

DVDで『平原児』(1936年/監督:セシル・B・デミル)を再見。ワイルド・ビル・ヒコックの活躍を描いた講談調西部劇。

南北戦争が終わり、武器商人はインディアンにライフルを売ることを計画。密売人として無法者のラティマー(チャールス・ビックフォード)を選びます。親友のバッファロー・ビル・コディ(ジェイムス・エリスン)とその妻ルイザ(ヘレン・バージェス)と会ったワイルド・ビル・ヒコック(ゲーリー・クーパー)は一緒にセントルイスへ。そこで駅馬車の馭者をしているカラミティ・ジェーン(ジーン・アーサー)と再会します。ジェーンの駅馬車でヘイスシティへ。カスター将軍(ジョン・ミルジャン)の依頼で弾薬輸送の道案内をコディが、武装蜂起したシャイアン族酋長イエローハンド(ポール・ハーヴェイ)の追跡をヒコックが引き受けます。シャイアン族の部落で農機具の箱に入ったライフルを発見。ラティマーが農機具の箱にライフルを入れて運んでいることを知ったヒコックはラティマーを追ってデッドウッドにやってきますが……

リンカーン大統領の暗殺やカスター将軍の全滅などを背景に折り込み、カラミティ・ジェーンとの恋模様やバッファロー・ビルとの友情を描き、インディアンとの戦いやラティマー一味との対決を見せ場に、ワイルド・ビル・ヒコックが活躍。総花的な展開で、主題がどこにあるのかわからず、クーパーの魅力だけの作品。“0.3秒の世界一の早撃ち” と宣伝文句に使われたリバースドローの抜撃ちは見事。ラストの死んだヒコックにジェーンがキスするシーンで、DVDでは原語通りの「これが最後のキスね」の字幕になっていましたが、劇場で見た字幕かテレビの洋画劇場の吹替だったか忘れましたが、「もう唇を拭けないわね」が名セリフとして私の記憶に残っていま~す。

ちなみに、端役のインディアン役でデビューしたばかりのアンソニー・クインが出演。