日本語字幕がないのはつらい

nostalji2012-08-19

古いキネマ旬報(1961年11月下旬号)をながめる。キネ旬の表紙にしては珍しく、大物女優のソフィア・ローレンです。特集は“税関カットの問題点”で、外国映画輸入における検閲の歴史と現状についての問題点を指摘しています。基本原則は、“日本の民主化を阻害するものであってはならない”“日本の社会秩序を破壊するものであってはならない”“日本国民に道徳的な悪影響をもたらすものであってはならない”で、何とでも解釈できる内容ですなァ。
本日も西部劇DVD『Decision at Sundown』(1957年/バッド・ベティカー)を観る。町のボス(ジョン・キャロル)+保安官(アンドリュー・ダガン)一味に戦いを挑む男(ランドルフ・スコット)の物語です。町のボスの結婚式の日、主人公は相棒(ノア・ビアリー)とサンダウンの町にやってきます。結婚式場でボスの旧悪を暴露したため結婚式はメチャクチャ。保安官一味に追われて主人公と相棒は納屋に立てこもります。我が物顔に振舞うボスと保安官一味に反感を持っていても、町の住民は触らぬ神にタタリなしで、傍観を決め込んでいるのね。話合いのために丸腰で納屋を出た相棒が、保安官一味に背中を撃たれて殺され、町に来ていた牧場主が主人公に味方し、部下を率いて立ち上がります。保安官と主人公の1対1の決闘となり、保安官を倒しますが主人公も利き腕を負傷します。ボスと左手で決闘と思いきや、ボスは愛人(バレリー・フレンチ)に撃たれて負傷し、愛人の懇願でボスと町を去ります。字幕がないのでよくわかりませんが、主人公の妻の死にボスが関係していて、それを咎めるために主人公はやって来たようなのですが、目的を果たせず主人公の心にモヤモヤ感が残ったままのラストでした。観ていた私もモヤモヤ感が残りました。