懐かしのレスラーが

nostalji2013-02-21

『チャンピオン太』(吉田竜夫:画、梶原一騎:作)を読了。太は第4回ワールドリーグ戦に出場して、ラリー・ヘニング、ミスター・アトミック、フレッド・ブラッシー、ディック・ハットン、ルー・テーズと闘います。何故かグレート東郷ともね。何故かというのは、ワールドリーグ戦といっても総当りでなく、日本人同士の対戦はなく、東郷は日本人側で参加していたからなんですよ。外人組は上記の他にバディ・オースチンマイク・シャープ、アーノルド・スコーラン、デユーク・ホフマンが参加しています。大会中には、6人タッグ(力道山豊登グレート東郷VSルー・テーズフレッド・ブラッシーマイク・シャープ)で、ブラッシーが東郷の額に噛みつき、テレビを観ていた二人の老人が血みどろの東郷を見てショック死した事件がありましたね。太とブラッシー戦は、噛みつき攻撃にも正々堂々と闘う太の態度に心を動かしたブラッシーが、ノックアウトQをやる体力がなくなった太に攻撃の手を緩めて引分け。ディック・ハットンとルー・テーズは、太にノックアウトQをやる機会を与えず、それぞれ得意技のコブラツイストとバックドロップで太を破ります。大物レスラーに勝っては、力道山の価値が下がりますからね。
ワールドリーグ戦の活躍で太はアメリカ遠征することになり、ハワイで力道山とのタッグでザ・ココナッツという不死身コンビ(双子でなく実は三つ子で、一人がリング下に隠れ、入れ替わりながらスタミナ回復する)を倒し、ロスでは力道山が出血によるレフリーストップでブラッシーにWWAの王座を奪われた試合の前のセミファイナルでブラックスパイダー(イメージ的にはアーニー・ラッド)を破ります。力道山は帰国し、アメリカに残った太はアラビアの魔王(イメージ的にはザ・シーク)を倒すものの、レスラー博士シュミットに必殺技ノックアウトQを破られて負けます。新しい必殺技を編み出すために太は放浪の旅へ。