話題作ということで

nostalji2013-03-11

録画していた『テルマエ・ロマエ』(2012年・東宝/監督:武内英樹)を観る。新しい公衆浴場(テルマエ)の設計に悩んでいた古代ローマの浴場設計技師のルシウス(阿部寛)が何故か現代の日本の銭湯にタイムスリップするんですな。ローマより進んだ銭湯文化に感動し、ローマに戻ったルシウスは、それを取り入れたテルマエを作り大評判となります。その後も、タイムスリップしては日本のお風呂文化に驚き、ローマ時代に戻っては家風呂、ハドリアヌス皇帝(市村正親)のためにジャグジー風呂や温泉風呂、傷兵のための温泉場を作るというファンタジーコメディです。タイムスリップする度に出会うのがマンガ家志望の上戸彩。原作者の分身といった存在ね。最近はマンガの実写化が多いけど、それだけ日本のマンガのレベルが高いからでしょう。
古代ローマチネチッタで撮影しており、荒唐無稽な話でもCGやセットで誤魔化していないのがグッド。言語の壁もうまく辻褄をあわせており、手抜きのないのが良いですね。日本のお風呂文化は、現代の欧米人にとっても驚きで、クールジャパンですよ。後半のケイオニウス(北村一輝)とアントニウス(宍戸開)の政争部分がとってつけた感じで、お風呂の話だけに特化した方が良かった気がします。
画像は、主演の阿部寛。驚きの表情が実に良く、それで日本アカデミー賞主演男優賞を獲ったのかな。ピタリと軽妙な役にはまっていま〜す。
昨夜のWBCのオランダ戦は16−4で7回コールド勝ち。途中で安心して浮気(『王を抱く月』)しました。前田は完璧な出来でしたが、交代後4点も取られた内海は心配ですね。打線は水物なので、今後も投手のふんばりが決め手になると思います。