時代劇といっても

nostalji2016-12-19

録画していた『信長協奏曲』(2016年/監督:松山博昭)を観る。タイムスリップした高校生が織田信長になるというSF時代劇です。
戦国時代にタイムスリップしたサブロー(小栗筍)はホンモノの信長(小栗筍の二役)に頼まれて信長として生きてきましたが、天下統一を目の前に明智光秀として側にいるホンモノの信長に嫉妬され、織田家に強い怨みを抱く羽柴秀吉山田孝之)は信長暗殺の機会を狙い……
石井あゆみのマンガをフジテレビがアニメ・実写ドラマ・実写映画の3媒体で製作した開局55周年プロジェクト作品。歴史に疎い最近の若者をターゲットにドラマはそれなりに視聴率(10%以上)をあげたようですが、映画はドラマの続きとなる最終章になっています。アニメもドラマも観ておらず、初見だったのですが、あまりに酷い内容にアングリ。
いくら歴史オンチといっても、信長が本能寺で殺され、秀吉が天下を獲ったという史実を知らない高校生っているんですかね。過去を知っている未来人が、歴史を変えないように努力しながら、自分の身にふりかかる危難をどうかわしていくかがタイムスリップものの魅力なんですが、それが全然ありません。過去での経過年数も無視されていて、死んだら元の高校生に戻っていたというんじゃ、夢オチと同じじゃありませんか。映画単体での鑑賞に耐えるものではありませ〜ん。