時代劇ということで

nostalji2013-04-01

録画していた『逢魔が辻の決闘』(1951年・大映/監督:森一生)を観る。
御家再興を願う金森藩家老・小出主馬(沢村国太郎)は、将軍の代参で上洛の竹姫(宮城千賀子)に直訴し、竹姫から家宝の短剣・雲龍丸と共に世継ぎの初姫(白鳥みづえ)を二条城に連れてくるように言われます。金森藩の所領を預かって私腹を肥やしている松平美濃守(香川良介)は、京都所司代の米倉甲斐守(阪東好太郎)と謀って金森家再興を阻止しようとするんですな。都合良く初姫たちに味方するのが浪人の青江隼人(大河内伝次郎)で、甲斐守に命じられた悪党剣客・大泉夕雲斎(岡譲二)や女賊お龍(花井蘭子)たちと対決ね。
思いつきでドラマ展開していく内容は褒められたものではありません。森一生の演出も歯切れが悪くモタモタしています。大河内に右腕を斬られた悪党浪人の清川荘司を、「お前は、もう役に立たない」と岡譲二が斬り殺す非情ぶりはいいのですが、メイキャップが悪党面になっておらず、キャラとマッチしません。大河内に斬られて、「こんな筈ではなかったわい」とは、コメディか。必要性のない歌も入り、現在では観るに堪えない古いパターンの娯楽時代劇で〜す。