古典の楽しさ

nostalji2013-05-13

録画していた『ジョン・カーター』(2012年/監督:アンドリュー・スタントン)を観る。古典的スペースオペラであるエドガー・ライス・バローズの『火星のプリンセス』の映画化です。大気製造工場の話は出てきませんでしたが、金をかけていることもあって、C級作品の『アバター・オブ・マーズ』(2009年/監督:マーク・アトキンス)と違って、ほぼ忠実に再現していました。サーク族や火星犬ウーラ(パグに似た顔が愛敬)、大白猿など見ていて愉しくなりましたよ。だけど、キャステイングは貧弱ね。演技力は必要ないので、知らない役者でもかまわないのですが、デジャー・ソリスだけはセクシーな美女を使ってほしかったな。なにしろ絶世の美女なんですから。
原作を知らない人にはわかりづらいところもあったようで、本国では興行的にコケたとのこと。単なるSFアクション映画として観たら、ストーリーは古くさいし、映像的にも特別なところはないですからね。画像は、ジョン・カーターテイラー・キッチュと、デジャー・ソリスのリン・コリンズ
夏八木勲(73歳)さんが亡くなる。夏八木さんの名前を知ったのは、デビュー2作目の『牙狼之介』(1966年・東映/監督:五社英雄)でした。それまでの東映チャンバラスターにはない野性的タイプで印象に残ったんですよ。映画が斜陽化していく時期で、チャンバラ映画が作られなくなり、チャンバラスターになるタイミングが悪かったですね。夏八木さん主演のチャンバラ映画をもっと観たかったなァ。