久しぶりの冒険小説

nostalji2013-05-14

血圧の薬を貰いに病院へ行ったついでに読みかけだったクライブ・カッスラー:著(土屋晃:訳)の『大追跡(上巻)』(扶桑社ミステリー:2012年5月10日第1刷発行)を読了。クライブ・カッスラーといえば、“ダーク・ピット”シリーズが有名(私も『殺戮衝撃波を断て』までは欠かさずに読んでいた)ですが、本書は2007年に発表された“アイザック・ベル”シリーズの第1作です。
20世紀初頭のアメリカ西部で、全員皆殺しという冷酷無比な銀行強盗事件が頻発し、政府の要請を受けたヴァン・ドーン探偵社(モデルはピンカートン探偵社か)のアイザック・ベルが捜査に乗り出します。わずかな手がかりから犯人をつきとめるまでが上巻ね。犯人の行動と、ベルの捜査が並行して描かれ、緊張感あふれる展開となっています。犯人はサンフランシスコの銀行頭取で、最初は資金集めだったのが、犯罪を楽しむようになっていくんですな。敵が魅力的だと、冒険小説は面白くなりま〜す。