猛暑の時には荒唐無稽な

nostalji2013-08-10

録画していた『デスレース2000年』(1975年/監督:ポール・バーテル)を観る。凡作の『デスレース』(2008年/監督:ポール・アンダーソン)を観て以来、機会があれば再見したいと思っていた作品です。
2000年のアメリカでは、走行中に人間を轢いたりはねたりして殺すごとにポイントを稼ぐ、大統領主催の大陸横断カーレースが開催されているんですな。主人公はフランケンシュタインデビッド・キャラダイン)という謎のレーサーで、出場レーサーは他にマシンガン・ジョー(シルベスタ・スタローン)とかカラミティ・ジェーンといった、ふざけた名前のレーサーたち男女ペアの5組。フランケンシュタインの車には、アニー(シモーネ・グリフェス)という女がナビゲーターとして同乗するんですが、彼女は革命軍リーダーの娘なのね。革命軍は待ち伏せてレースを妨害していきますが……
ロジャー・コーマン製作の安上がりな近未来SFアクションね。出場する殺人カーのチーピーな造形、バカバカしい内容、演出も稚拙ですが、全編に散りばめられたブラックユーモアにはニンマリします。殺戮こそアメリカの文化なんて愉快だねェ。競技ルールで老人が高得点というのもね。高齢化や年金問題に頭を抱える政治家にとっては、年寄りは早く死んでくれが本音だろうからね。適度のアクションに適度の色気、退屈する間もない80分は、B級映画のお手本で〜す。
画像は、シルベスタ・スタローン。『ロッキー』で評判になる前の作品で、低俗バカのキャラがピッタシでした。