ここのところビデオ整理を兼ねて、名画座風にテーマを決めて３本ずつ西部劇を観ています。最近はシネコンだらけになって三本立て映画館なんて懐かしいでしょう。
映画が一番のエンターテイメントであった昔は、ロードショー劇場だけでなく館主が独自の企画で古くなった作品を提供する三本立て映画館がありました。名作ばかりでなく、「何じゃこりゃ」というのもあったりしてね。現在のように入替制でなく、すきな時に入って、すきな時に出る。時間つぶしに利用したこともありましたな。
だけど、観賞環境は良くなかったです。前席との間は狭いし、椅子の背もたれは低く、前に座高の高い人が座ると、頭がジャマになってスクリーンが見づらいのね。それで私は通路際の席を狙って座っていました。足は通路に投げ出せるし、前の頭がジャマでも通路側に頭を傾けたら、ちゃんと観ることができるしね。
禁煙表示はされていても、タバコを平気で喫う人も多かったですな。特に、三番館でのアクション三本立てとなると、紫煙もうもうでした。明るくクリアな画像なんて望むべくもない。成人男性の９割以上が喫煙者という時代で、映画館も注意しなかったのね。現在は喫煙者が肩身の狭い世の中になってきて、映画館どころかあらゆる場所が禁煙。
シネコンになって観賞環境は良くなったけど……
