落穂ひろいで

nostalji2013-11-29

西部劇DVDの『地獄への挑戦』(1949年/監督:サミュエル・フラー)を観る。ブロードウェイのハリウッド西部劇映画傑作選で昔(1930年代〜50年代)の未見西部劇を観ているのですが、これは同じブロードウェイのサミュエル・フラー傑作選のひとつとして発売されたものです。
ジェシー・ジェームズ(リード・ハドレイ)の仲間だったボブ・フォード(ジョン・アイアランド)は、舞台女優のシンシー(バーバラ・ブリットン)を愛するようになり、堅気を望む彼女のために恩赦とひきかえにジェシーを殺します。シンシーのファンで彼女を愛していたジョン(プレストン・フォスター)は、彼女とボブが愛しあっていると思い、身をひきますが、ジェシー殺しの社会批判に耐えきれず荒んだ生活を送るボブにしつこくつきまとわれるシンシーはボブを疎ましく感じるようになるのね。シンシーが冷たくなったのはジョンのせいだと考えたボブはジョンを殺そうとしますが……
フラーの初監督作品で、製作費10万ドル、撮影日数10日という超低予算映画です。フラーの特長である人間の真実・弱さを描いており、ロングショットとクローズアップの使い分けで見せる映像テクニックは後年の作品につながるものですね。派手なアクションはありませんが、充分観賞に耐えま〜す。