久しぶりに

nostalji2014-01-24

昨日は都内まで出かけ、東京フィルムセンターで『西部は俺に任かせろ』(1954年/監督:アルフレッド・ワーカー)を観る。「テクニカラー・プリントでみるNFC所蔵外国映画選集」という特集で公開されたのですが、未見の西部劇で、DVD化されることもないと思いましてね。
でもって内容ですが、恋人(ドナ・リード)の兄を殺した犯人として町の住民からリンチされるところを辛くも逃げ出したジム(ダナ・アンドリュース)が真犯人を探すために3年振りに町に戻ってきます。しかし、お尋ね者のジムに親友の保安官から与えられた猶予時間は3時間。真っ先にリンチを叫んだ2人と、ジムに博奕で負けた賭博師、そして、恋人と結婚している牧場主を怪しいとにらみますが……
ミステリータッチの西部劇で犯人は意外な人物。意外なのは良いのですが、伏線がはられておらず、急転直下に解決するのは頂けません。銃撃戦はラストの犯人との撃ち合いだけですが、リンチから逃げ出す時のアクションはスリリングでしたよ。ロープが首に巻きついたまま馬車で疾走するのですが、ロープの切れ端が柵に絡まったりして、必死で首からロープを外そうとするのね。1950年代の西部劇らしく、観客が知っている約束事を前提にしているので、西部劇を知らない若い人には説明不足を感じるかもしれません。“○○は俺に任せろ”といった便乗邦題で損をしていますが、小粒ながらも楽しめた西部劇で〜す。