テレビ西部劇『ララミー牧場』のシーズン２（全３３話）の＃３１「日陰に生きる男」、＃３２「奇妙な仲間たち」、＃３３「白いドレスの夫人」を観る。
「日陰に生きる男」は、３千ドルの賞金がかけられているお尋ね者ディクシー（ロッド・キャメロン）が傷を負い、ディクシーの恋人ジュリー（ジョーン・ターボー）からジェス（ロバート・フラー）が呼び出されます。ジェスはディクシーに恩があるので、傷が治るまで山小屋にかくまいますが、ディクシーは平気で人を殺す男になっており……
『ララミー牧場』には、ジェスが流れ者時代の因縁がよく出てきますが、これもその一つ。昔はジェスより早撃ちでも、酒に溺れた腕では勝負にならないというお話しね。
「奇妙な仲間たち」は、スー族が蜂起して駅馬車を襲い、従来の道が危険になり、スリム（ジョン・スミス）が古道を整備して駅馬車の路線にすることを提案します。馭者のデュランゴ（ウィリアム・ブライアント）が人集めしますが……
集まったメンバーが次々に殺されていくというミステリー・タッチのエピソードです。犯人はリンチされた弟の復讐をしているのですが、スリムはリンチの現場にいなかったので、殺された連中の関係がなかなかわからないというのがミソ。
「白いドレスの夫人」は、ドウソン牧場との駅馬車通行権の契約にきたスリムが、ドウソン夫人（スー・イングランド）の牧場を手伝うことになります。ドウソンは駅馬車会社から３万ドルを盗んでおり、何者かに殺されていたのね。夫人は牧場を経営する気はなく、保安官（リチャード・クーガン）や牧童（ベン・ジョンソン）たちは怪しい動きを見せており……
３万ドルの隠し場所をめぐって、男たちは夫人に近づくのですが、スリムが邪魔な存在になるんですな。そして、金の隠し場所は意外なところに、というのが面白い趣向です。
シーズン２からアンディ（ロバート・クロフォード）が勉学のために東部に行き、ジョンジー（ホーギー・カーマイケル）もアンディの世話のために一緒に行ったという設定。学校の休みで帰省している時のエピソードということでロバート・クロフォードの出番はありましたが、ホーギー・カーマイケルの出演はなし。レギュラー陣が手薄になったため、物語作りがマンネリ化した感じで〜す。
