まとめて再見することに

nostalji2014-02-09

録画していた『拳銃無頼帖・抜き射ちの竜』(1960年・日活/監督:野口博志)を再見。赤木圭一郎が主演した“拳銃無頼帖”シリーズの第1作です。主人公は相手の利き腕を撃ち抜く、殺さない殺し屋。殺し屋なのに殺さないというのは変なんですけどね。
剣崎竜二(赤木圭一郎)は抜き射ちの竜と呼ばれる拳銃使いでしたが、そんな稼業のウサをはらすために麻薬中毒になっています。禁断症状で倒れ、中毒を治したのが裏町の医師(菅井一郎)ね。足を洗おうと考えていた竜でしたが、入院費をだしてくれた楊三元(西村晃)の用心棒になります。楊は実業家を装っていますが、麻薬密輸団のボスなのね。楊に雇われている殺し屋・コルトの銀(宍戸錠)は竜と拳銃勝負をしようと考えていますが……
小林旭のヒーローキャラが、徹底的に明るいか、徹底的に暗いかの両極端なのに対し、赤木圭一郎は陰ある抒情性を持ったヒーローが似合い、拳銃を捨てたいが捨てられないという抜き射ちの竜にピッタリでした。竜のライバルとなる宍戸錠が不敵なユーモアがあって、キザなセリフで主人公以上に存在感があります。竜との拳銃対決で敗れた銀が、陰から狙っていた楊の銃弾に竜の盾となって死ぬんですが、「お前にハジキを飛ばされた時、俺は死んでいたのさ」なんて、泣かせるセリフで〜す。
昨日からソチ冬季オリンピックが始まり、スノーボード男子スロープスタイル決勝を観る。期待の角野は8位に終わりましたが、誰がメダルをとってもおかしくないような競技でしたね。一発勝負で、大技をミスなく決めるかどうかで、絶対的な実力者はいない感じでした。次のオリンピックに期待しましょう。