印象に残っていた作品

nostalji2014-05-06

録画していた『刑事マディガン』(1967年/監督:ドン・シーゲル)を再見。マディガン(リチャード・ウィドマーク)と相棒のロコ(ハリー・ガーディノ)は手配中のやくざベネッシュのアパートに踏み込みますが、ちょっとした油断から拳銃を奪われ逃げられてしまいます。署に帰った二人はベネッシュが凶悪な殺人犯であることを知らされ、警視総監(ヘンリー・フォンダ)から72時間以内に逮捕するように厳命されますが、二人の拳銃が悪用されて2人の警官が撃たれ……
主人公のマディガンは馴染みの酒場では顔パスで飲んだりする刑事ですが、仕事一途の有能ぶりは上司の分署長(ジェームズ・ホイットモア)も認めています。ただし、彼の妻(インガー・スティーブンス)は夫を愛しているものの欲求不満。マディガンの私生活をからめ、犯人追跡の捜査活動が描かれるのですが、それと並行して警視総監を中心としたドラマも描かれているためテンポが少し鈍ってしまいます。しかし、ドン・シーゲルらしい歯切れのよいタッチは随処に見られ、孤独と哀感を漂わせるウィドマークの好演もあって、良質のハードボイルド映画に仕上がっていますね。再見しても古さを感じさせない作品で〜す。