トンデモ好きの映画

nostalji2014-08-11

録画していた『吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー』(1972年/監督:ジミー・ウォング)を観る。
中国拳法の道場破りにきたヤクザのタオ(チャオ・シュン)が道場主のリー(ファン・ミエン)に敗れ、空手の達人・北島(ロー・リエ)を連れて復讐にきます。リーの愛弟子レイ(ジミー・ウォング)が相手をしますが敗れ、リーと弟子たちは皆殺しにされ、道場はタオの賭博場になるのね。重傷を負ったレイはリーの娘リン(ワン・ピン)の介抱で回復し、師匠のリーの教えを思い出し、過酷な修行に励みます。1年後、殺人・暴行と暴虐の限りをつくすタオ一味の前にレイは正体を隠して現れ……
ブルース・リージェット・リーの動きと比べると、スローモーションのような遅いカンフー・アクションです。ひと昔前の技闘ですな。レイが修行するのは、軽功と鉄沙掌という技なんですが、軽功は鉛を包んだ足帯を脚につけて跳びあがる訓練をすることで跳躍力が増すというもの。走り高跳びでオリンピックの金メダル間違いなし。鉄沙掌は鉄鍋で熱した砂を掌でかき混ぜることにより鋼鉄の手にするというもの。『片腕ドラゴン』も同じような鍛練で鋼鉄の腕にしていましたが、ジミーさんのお気に入り鍛練法のようです。
それにしてもこの映画、空手映画なのにやたらと血しぶきが飛び散ります。殴られると噴水のごとく血が飛び散ります。まるで70年代の日本のチャンバラ映画のようです。そういえば、タオの用心棒の日本の剣士(もちろん中国人俳優ね)相手にチャンバラしたりと、ジミーさんは日本の時代劇が好きだったのかな。座頭市とも競演しているしねェ。