シリーズ化されず

nostalji2014-12-01

録画していた時代劇『牙狼之介・地獄斬り』(1967年・東映/監督:五社英雄)を観る。
知恵おくれの女お照(藤留美子)を乱暴しようとした侍たちを斬った牙狼之介(夏八木勲)は、唐丸駕篭の行列に出会います。唐丸駕篭には孫兵衛(西村晃)、鬼八(横山アウト)、お連(楠侑子)が乗せられており、狼之介は孫兵衛に父の面影を見ます。謎の一団が唐丸駕篭を襲い、狼之介が撃退。孫兵衛は桧笠甚六(天津敏)と廃鉱になった金山で新しい鉱脈を見つけ、金鉱見廻り役人を斬って捕まったのですが、秘密を隠すために甚六一味が孫兵衛の命を狙ったのね。狼之介は斬った侍の道場主・風間一角(中谷一郎)から果し状を受け、孫兵衛の駕篭に鋏を投げ込んで決闘の場所へ。一角を倒すものの甚六一味に捕まり、カラス谷に吊るされます。脱出した孫兵衛は、甚六への復讐のために鉱山へ……
演出的には前作と同様で、チャンバラもたっぷり。ただ、今イチ工夫が足りません。後半部分は、狼之介は岩場に吊るされたままで何もできず、甚六一味をひとりずつ倒していく孫兵衛が中心となりますが、西村晃では立回りに迫力がありません。下手じゃないんですが、見映えがしないんですよ。前作と比べると、内容的にも、殺陣においても見劣りがしま〜す。