現在価値からすると

nostalji2014-12-21

ビデオに録画保存していた『黄金狂時代』(1925年/監督:チャールズ・チャップリン)を観る。
金鉱探しに行ったチャーリーが吹雪にあって山小屋に避難し、ビッグ・ジム(マック・スウェイン)と出会い友情が芽生えます。ビッグ・ジムは金鉱を見つけますが、御尋ね者に殴られて記憶喪失。町に帰ったチャーリーは酒場の踊り子ジョージアジョージア・ヘール)に一目惚れします。チャーリーは踊り子たちの笑い者にされますが、ジョージアは純真なチャーリーに少しずつ好意を持っていくのね。町に戻ったビッグ・ジムはチャーリーを憶えており、チャーリーはビッグ・ジムを出会った小屋に案内します。そして、金鉱を発見し、ビッグ・ジムとの共同所有者となって億万長者になるのです。
オリジナルは82分の10巻物ですが、これはチャップリン自身がナレーションを入れ、再編集した73分の9巻物です。オリジナルでは船で出逢ったチャーリーとジョージアが抱き合って写真を撮られるラストらしいのですが、これでは二人が仲良く上甲板に上るところでエンド。チャップリンのナレーションは説明過多のところがあって、表情だけで読み解くというサイレント映画の面白さを消しているところがありますね。
ロールパン・ダンスなどに見られるチャップリンのパントマイムの妙技は誰にもマネできないものですが、山小屋におけるアクションギャグは当時としては最高のギャグですが、その後、多くのコメディでマネされており、あまりに見慣れたものになりすぎて新鮮味はありませんでした。映画史に記録された名場面として記憶しておきましょう。