元気な頃の

nostalji2014-12-20

CGの淀川長治(声も合成音声)がオンライン動画配信サービス「Hulu」のCMに出ている。淀長さんが亡くなって16年経つんですね。70歳になるまでに処分しようと、古いビデオテープを整理しているんですが、録画したものの一度観たきり(観ていないものもある)というのが多くて、再見に時間がかかります。初めてビデオデッキを購入したのが1986年。当初は嬉しくて、映画であれば何でも録画したものです。淀長さんが解説していた『日曜洋画劇場』は録画必須番組でしたね。これまで何回か整理して、西部劇と時代劇以外は殆ど片付けたのですが、それでも嫌になるほど残っています。
でもって、録画保存していた西部劇『スプリングフィールド銃』(1952年/監督:アンドレ・ド・トス)を観る。
運送中の軍馬が南軍一味に頻繁に奪われ、カーニー少佐(ゲイリー・クーパー)が護送することになります。しかし、待ち伏せしている敵の人数を見てカーニーは馬を捨てて退却。それを卑怯とみたテニック大尉(フィリップ・ケリー)の告発でカーニーは軍法会議にかけられ軍隊を追われます。テニックに殴りかかったカーニーは留置所に入れられ、捕まっていた馬泥棒と脱獄。馬泥棒は牧場主マックール(デビッド・ブライアン)の手下で彼が南軍一味の首領とわかります。カーニーはマックールに情報を流している南軍のスパイを探りますが……
カーニーは密命を帯びて捜査をしているために妻(フィリス・サクスター)にも真実を告げておらず、妻が黒幕である北軍にいる南軍スパイ(ポール・ケイリー)に相談したためにカーニーの正体がばれて危機に陥るというありきたりのパターンでサスペンスの面白みありません。グィン・ウィリアムスたちカーニーの元部下がカーニーを絶対的に信頼していて救出するのもご都合主義。最後は秘密に運び込まれた最新式ライフル・スプリングフィールド銃を使って南軍一味を撃滅です。内容的に褒められたものではありませんが、馬の大群の疾駆シーンや、勇ましいクーパーの姿を見ることができて満足で〜す。