懐かしの映画

nostalji2015-03-20

録画していた『グレートレース』(1965年/監督:ブレイク・エドワーズ)を観る。無声映画時代からのスラップスティック・ギャク満載のアクション・コメディです。
20世紀初頭、冒険家のレスリートニー・カーティス)とフェイト(ジャック・レモン)は宿敵同士。レスリーに敗けてばかりのフェイトは、ニューヨーク・パリ間の自動車大レースで恨みをはらそうとします。助手のマックス(ピーター・フォーク)を使って出場車を妨害し、レース早々残ったのはレスリーとフェイト、それに取材を兼ねて出場した新聞記者のマギー(ナタリー・ウッド)だけ。西部の酒場での大乱闘、アラスカの氷の上での悪戦苦闘、そしてパイ投げ大合戦などが繰り広げられます。
“ローレル&ハーディに捧げます”と冒頭に出ますが、彼らのギャグを彷彿させるジャック・レモンピーター・フォークのコンビが抜群に面白いです。160分という長丁場をダレさせることなく、70ミリの大画面に展開させたブレイク・エドワーズも見事。
音楽は、ヘンリー・マンシーニ。甘いラブソングの主題歌「スイートハート・トリー」もさることながら、西部の酒場でドロシー・プロヴァインが歌った「あんちくしょうひどい奴」も愉しいし、メインテーマの「グレートレース・マーチ」も明るくスマートな佳曲。中でも愉快なのは、パイ投げシーンに流れた「パイ合戦ポルカ」ね。シーンにマッチした劇伴はグッドで〜す。